サーバー製作記!・リベンジ編

生記事:サーバー製作日誌(前編)サーバー製作日誌(後編)
作成日:2010年3月20日

あらすじ

前回、熱対策を施したマザーボードに合う媒体を探し出して加工していました。
が!その作業中に不注意からマザーボードを壊してしまいました;;

せっかくここまでやってきて正直傷心の至りですが、
ここまでやってきたので今更後にも引けません!

とりあえず代わりのマザーを調達する事から作業再開です。
チップセット

代わりのマザーボードを探す

VA93J/BHでの経験を考えるとスペック的に問題はありませんでした。
ですが、マザーの形が歪で大きさもあった為なかなかそれに見合った媒体もありませんでした。
結果的にPowerMac G3の媒体を使う事になりましたが、あれほど大きい媒体で常用するにはやはり少々邪魔です。
今回はマザーの形や大きさも考慮して手ごろなモノを探します。
あれだけやっといて勿体ない話ですが媒体も探しなおしですね。
CF-W2 マザー
CF-W2 マザーボード
そして見つけ出してきたのがコレ、Let's note CF-W2のマザーです。
ヤフオクで1300円でした。安い!

スペック的にPentium Mに256MBのメモリと申し分ありません。
メモリは少々少ない気もしますが基本的にApache+PHP+DBしか使いませんから多分大丈夫だろうと思います。

そして一番気になるサイズですが、かなり小さいです。
ちょっと大きめのPCIカードって感じ。
これなら足下どころか机の上に置けるコンパクトなサーバーが出来そうです。
起動画面
起動画面
手持ちの電源をつないで起動してみるとメーカーのロゴが現れました。
起動未確認の品でしたが使える様ですね。

HDDを使うための改造

さて、起動する事も確認できたので早速OSのインストールでも、といきたいところですがその前に1つだけ問題があります。
実はLet's noteに搭載されているHDDは少々特殊で市販のHDDをそのまま差し換えて使う事が出来ません。
コレは使われているHDDの電源仕様が市販の物と異なる為で、市販のHDDを使う場合はマザーの改造が必要になります。

普通の2.5インチHDDは5V電源を2本必要としますがLet's noteのHDDは5Vと3.3Vの電源で動作します。
なぜこの様な作りになってるのかは不明ですがその様なHDDを使用する為にマザーもそれに合わせた電圧を出力するようになっている様です。
電源変更
3.3Vに載ってるチップと5Vの空きパターン
改造といっても難しい事をする訳じゃありません。
HDD用のフレキコネクタの根元にあるチップを隣に移動してあげるだけです。

この改造をするときに3.3Vの線を切って余った5Vを2本に分けてしまう人がいますが、そんな複雑な事をしなくてもこちらの方法の方がスマートです。
電源改造後
5V化改造後
←改造後はこのような感じに。

偉そうにスマートとか言いながら移動させるはずのチップとその手前にあった小さいチップを無くしてしまいました。。。
5Vのチップはジャンパさせて手前のは無くなったまま放置した状態でマザーもHDDも一応の動作は確認できたので良しとしてます^^;;

こんな失敗もあるのでこのような事する人は気をつけましょうw

冷却部

チップセット
CPUとチップセット
冷却部ですがVA93J/BHの時のように純正のヒートシンクが無いためヒートシンクを利用する方法は使えません。

そもそも低発熱のCPUですからそこまで強固に接着しなくても良いんですよね。
メンテナンス時にCPU周辺まで分解するのはに手間だから手軽に貼付けるように設置できる方法は無いかな?
ヒートシンク仮置き
ヒートシンクを仮置き
とりあえず手元に2mm厚のゴム板があったので試しにそのゴム板を適当なサイズに切ってCPUの端にを置き、その上にヒートシンクを置いてみるとそれだけで結構いい感じの格好になりました。
コレでCPU、ゴム板、ヒートシンクを両面テープとかで接着すればそれだけで冷却部として機能しそうです。

この方法の場合、コアとヒートシンクの間に少し隙間が出来るのでその隙間に何か充填物を詰める必要がありますが、構造がシンプルなので後々に分解やメンテナンスなどをする時に楽できそうです。
GCのゲル
ゲームキューブの冷却用ゲルとヒートシンク
隙間に詰める充填物ですが1mm近く隙間があるためグリスなどは使えません。
下駄となっているゴム板をコアとの高さと合うように薄くしても出来そうですが、コアの厚みがどのくらいか正確に計らないといけませんしそれ以上に下駄の高さを調節するのが大変です。
それに設置時などにコアを傷つける心配もありました。

そこで目についたのが画像左側に写っている冷却ゲル。
元々ゲームキューブのチップとヒートシンクの間に挟まっていた物で分解したときに使えるかもしれないと思って保存しておいた物です。
PC向けではなくとも一応熱を伝える為の物、使えるのではないかと思いました。
ゲル設置
冷却用ゲル設置
ゴム板を両面テープでCPUと接着後ゲルをコアに敷きます。
隙間よりゲルの方が厚みがあるのでコアの面積より小さく敷くのがミソです。

後はヒートシンクをゴム板と接着すれば冷却部の完成〜。
冷却部
冷却部完成
以上で冷却部の全体像はこのような感じになりました。
試しにコレで10分間ほど起動させてみましたがヒートシンクもマザーもほんのり暖かくなる程度で適度に冷却されているみたいです。
相当派手に発熱しない限りコレで十分でしょう。

新たな媒体を探す

冷却部も完成したのでOSを入れようかとも思いましたが先にせっかく作業がノッてきたので入れ物を先に作る事にしました。
CF-W2はVA93J/BHに比べて遥かに小さいマザーですが、それでもなかなかマザーに見合う媒体は見つからないものです。
前にも言いましたがどうせやるなら面白そうな物に入たいし、このマザーで作るなら机の上でも邪魔にならない程コンパクトな物にしたいです。
DP-SE7
KENWOOD DP-SE7
近所にあるホームセンターなど10件近く探しまわってこれで最後と思い立ち寄ったハードオフでこんな物見つけました。
ケンウッドのCDコンポのCD部「DP-SE7」です。
CD読み込まずのジャンク品で500円でした。

サイズを軽く計ってみたところ丁度良い大きさで、しかも表のボタンで操作できれば面白いんじゃないかと思ったので購入。
マザー仮設置
DP-SE7にマザーを仮設置
早速分解して中身取り出してマザーを仮設置してみるとこんな感じに。

排気用ファンも仮設置。
操作パネル基盤
操作パネルの基盤
仮設置してみてサイズ的にはぴったりでしたが操作パネルの基盤の一部があたるのでマザーに合わせて切除します。
切除後
切除後
電源ボタンと操作ボタンの基盤は利用するので残します。
調整後
加工後・裏
加工後、裏から見るとこんな感じになります。

マザーはスペーサーなどで底上げして固定するとして、宙ぶらりんなHDDの固定をどうしようかって感じですね。
コネクタが中途半端な形なのでちょっと歪な姿勢での固定となりそう。。

アクセスランプ設置

IR受光部
DP-SE7の赤外線受光部
媒体内部の作成はとりあえずあの状態で一旦放置して後々作るのが面倒くさくなりそうなアクセスランプや操作部とかを先に作っちゃいます。

まず、アクセスランプはリモコンの受光窓利用して設置しようと思います。
ここを利用すれば受光部品用に作られている基盤も利用できますしLEDが露出しない事により見栄えの悪さが目立ちません。
アノードコモン
アノードコモンLED 赤&緑
電源がついてるか確認できるランプも必要ですが、サーバーにアクセスされたときのランプも欲しいです。
でも窓や設置場所は1つしかないので1つで2色の色を光らせるLEDが必要です。

用意したのはアノードコモンのLEDです。
通常のLEDと違い足が3本あります。LEDを2つくっつけた様な部品で電源を共有し2つの出力先を使用する事で赤と緑の光を個別に光らせることが出来ます。

使い方や特性は普通のLEDと基本的に変わりません。
今回は赤と緑ですが色んな色の組み合わせがある様です。
LED設置後
アノードコモンLEDを設置
元の受光部品と同じ場所にLEDを設置。
本来ならアノードに抵抗(電流制限抵抗)を入れますが設置できるほどスペースが無かったためカソードに入れてます。
仮動作
アクセスランプの仮動作
光らせるとこのような感じになります。
これでサーバーにアクセスがあれば赤色が混じり橙色に光るというワケです。

まだ中身が全然出来ていないので配線は後回しです。
とりあえずの完成〜。

操作部の設定と作成

純正キーボード
Let's noteシリーズのキーボード
続いて操作部を作っていきます。
表にあるディスクの取り出しボタンや再生、停止ボタンなどを利用する為にまずは純正キーボードから必要なキーのピンアサインを調べだします。

その為にヤフオクて純正キーボードを落札しました。
ボロボロのジャンクで500円也。
DP-SE7 ボタン
DP-SE7のボタン
まず、 DP-SE7の表に見えてるボタンは電源を除いて計10個。
10個ではまともにキーボードとして使うには当然無理なのでBIOSの基本操作がUSBキーボードなしでも行える事を目標としました。
必要なキーは
・決定ボタンとしてのEnterキー
・BIOS終了する為のESCキー
・BIOSに入る為のF2キー
・"保存して終了"のF10キー
・値を変更する為のF5とF6キー
・上下左右に項目を移動する為の矢印キー4つ
としました。
キーボード分解
キーボードを分解
キーボードを分解して操作に必要なキーの線を目視で追っていくと必要なキーのピンアサインは以下のようになると解りました。

Enterキーは16番と23番、ESCキーは4番と7番、
F2キーは16番と23番、F5キーは10番と11番、
F6キーは12番と11番、F10キーは16番と14番、
矢印キーは22番と18番が上、8番が下、7番が左、19番が右
と、なります。

キーボードのフレキの接触面(コネクタの中で電極に触れる面)を表にして末端を手前に向けた状態で一番左に見える端子をピンアサインの1番としてます。
回路図
操作パネル回路図(基盤側)
回路図として書き出すと画像の様になります。

この回路図は基盤(裏)側から見てるつもりで書いた為ボタン配置は表側から見るのと違って左右逆になってます。

Enterキーは[再生]ボタン、ESCキーは[ディスク取り出し]ボタン、
F6キーは[停止]ボタン、F5キーは[repeat]ボタン、
下キーは[次の曲]ボタン、上キーは[前の曲]ボタン、
右キーは[早送り]ボタン、左キーは[巻き戻し]ボタン、
F2キーは[time]ボタン、F10キーは[space]ボタン、

という風にボタンを割り当てています。
変換基盤
ピッチ変換基盤
ボタン側の設定が終わったので今度はコネクタを作っていきます。
直接配線するのは細かすぎて出来ないので端子の間隔が近いサンハヤトの0.8mmピッチ 64pin SOPピッチ変換基盤 SSP-82を使用します。

変換基盤を半分に切って幅をキーボードのフレキと同じになる様に加工した後、ヤスリを使って厚みを調整します。
加工後
変換基盤加工後
←するとこの様になりました。
この時に実際に差し込んでみて大丈夫かチェック。
問題なければは割り出したピンアサインに配線していきます。
配線後
配線後
配線作業を終えた後です。以上でコネクタは完成です。
後はボタン裏の基盤に配線していくだけです。

ちなみにこの時一番右側の端子がピンアサインの1番です。
ボタン裏配線
ボタン裏配線後
ボタン裏も回路図を参考に配線していきます。
これで後は出来上がったコネクタをキーボードのフレキを差し込む所に差し込めばキーボードとして動作してくれるはずです。
ボタン完成
ボタン完成!
実際に差し込んでみたのがこちらの画像。
放置したはずのマザーの土台が既に完成してる様に見えるのは気のせいですw

ちゃんと使えるか試したところ、設定した全てのキーが問題なく動作しました。
これで操作部も完成です♪

OSのインストール

いつのまにか完成
完成していたマザーとHDDの固定
操作部やアクセスランプが完成し、媒体内もいつの間にか完成していた(?)為やっとOSをインストールする事が出来ます。
しかしその前にまだ設定ファイルなどをバックアップしていなかった為、VA93J/BHの時にインストールしたVineを起動してみます。
起動させる機体が多少違っても起動してくれるLinuxはこういう時便利ですよね。

しかし、Vineのファイル読み込み場面までは動くものの起動中にカーネルパニックを起こして起動してくれませんでした。
やっぱり機体が違うとうまく起動できないのかな?と思ったのでVineのインストールディスクを起動してみたところ読み込み途中で止まり・・・、
次にXPのインストールディスクを起動させてみようとしたところ途中でブルースクリーンが発生し起動せず。。。。

こ、これわ・・・・?(・ω・;)

何やら不穏な空気が流れ始めたのでハードを疑い始めました。
一番疑わしいは改造してるHDDですが前のマザーで問題なく動いていましたし、現に途中までとはいえ認識も動作もしております。
何よりUSBドライブからの起動までままならんとなると、疑うべきは・・・メモリ?

メモリテスト用に作っていたubuntuのインストールディスクがあったのでメモリをチェックしてみると・・・、
メモリエラー
メモリエラーの嵐



(゚Д゚;;)



本気かよおおおぉおぉぉぉぉぉ!!!!

と、いうわけで

今回はメモリエラーからマザーが見事に使えない事が分かってしまった為またまた話は振り出しに戻りました。
これじゃもうリベンジ編と言えんじゃないか・・・。ジャンクでこれほどボロボロなのも珍しいです^^;

またしても代わりのマザーを求め、次の完結編に続きます。

マダダ!マダオワッテナイィッ!!!

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