サーバー製作記!・完結編

あらすじ

前回、壊れたマザーの代わりに用意したCF-W2のマザーでしたが、実はメモリに爆弾を抱えていた事が発覚し使い物にならない事が解りました。
後々調べてみたらメモリに関して多少のトラブルが報告されている機種でもあり、どうやらそのトラブルを抱えた機体に当たってしまったみたいです。

こうやって立て続けに失敗する事は珍しいのですが、しかしもう既にCF-W2用に色々作ってしまったので今回はなおさら引けません。

これで最後になる様願いつつ今回もマザーを調達する事から作業再開です。
メモリエラー

第三のマザーボード

メモリエラー系の修理法が無いか調べてみると"ツボ押し"などが有名ですが"ツボ押し"は効きませんでした。
他にもエラーが出てるオンボードのメモリチップを完全に取り除いて増設したメモリのみで動作させる方法などもあるみたいですがこのLet's noteシリーズに使われているメモリがmicroDIMMというまたちょっと珍しいメモリが使われています。
これがDDR2のメモリだと結構出回っていたりするのですがCF-W2に使われているのはDDRのメモリでこの規格は出回ってる数が少ないです。
オークションでみると5000円以上平気でするのでとてもわざわざ買ってまで直す気にはなれません。
CF-T2 マザー
CF-T2 マザーボード
という事でまた見つけ出してきたのがコレ、Let's note CF-T2のマザーです。
またしてもヤフオクで見つけてきました。2000円でした。

今度こそ、今度こそ大丈夫・・。
リカバリ起動まで確認されてる品だからきっと大丈夫。
BIOS画面
BIOS画面を確認
起動させてとりあえずBIOS画面までの起動を確認。
幸いにCF-T2に使われているコネクタはCF-W2と同じものでCF-W2で使っていたキーボードやHDDケーブルなどの部品は全部利用できました。

CF-W2でやった事が無駄にならんで良かった(;´д`)=3
電源改造
CF-T2の電源改造部分
CF-W2同様、HDDの仕様が特殊なため電源を改造。
CF-T2の場合はHDDコネクタの裏側にジャンパチップがあります。
起動確認
Vineの起動を確認
Vineを起動させたところちゃんと起動させる事が出来ました。
VA93J/BHでインストールしたVineだとディスプレイドライバの関連でつまづいたので、別PCでバックアップを取った後に新規にインストールし直しました。
バックアップからデータをコピーして元の環境に1時間ほどで復旧できました。

このマザーなら間違いなくサーバーとして運用できそうです^^b

配線作業

電源スイッチ
スイッチが載っている基盤
マザーがしっかりしている事がわかったので媒体の配線作業をしていきます。

電源スイッチはフレキでマザーと繋がっているスイッチ基盤から直接取ります。
マザーから直接線を引けないかと探してみましたがちょっと無理みたいです。
アクセスランプの配線
アクセスランプの電源配線
アクセスランプの配線風景。

取り外しが出来るよう線にはステレオミニプラグの延長コードを使ってます。
半田をつけなければ直接触れても導電しませんし柔らかいので使いやすいです。 画像で電源にはHDDの5V化改造で余った3.3V電源を使っていますが結局電圧が足らず5Vに繋ぐ事になりました。
IDE 39p
IDEの39ピンから取る
HDDアクセスランプはIDEの39pから取ります。
この39pをLEDのカソード側に繋げばアクセスがあった時にLEDが光ります。

本当はHDDじゃなくLANのアクセスランプとして動作する様にしたかったんですが、LANにアクセスランプを増設する方法がわからなかったので仕方なくHDDのアクセスランプとして動作させてます。

ちなみにここからじゃなくスイッチ基盤にもアクセス用のLEDが付いてますが、そこから直接取るのは配線が長くなって邪魔になるのでやめました。
ファン電源
ファン用の電源
こちらは換気ファンの配線風景。

ファンはACアダプタから3端子レギュレータを介して8Vで動かしています。
ACアダプタ直結なのでコンセント抜かないとファンは回りっぱなしですが、どうせ24時間365日運用しっぱなしなはずなので別にいいかな、と。
レギュレータ冷却用にかつてのメモリ用ヒートシンクが大活躍しております。

当初は吸気用と排気用に1個ずつ付ける予定でしたが、その2個で試したところちょっとうるさくなるので排気用だけで運用させる事にしました。

外装

吸気用穴
吸気用の穴
まず、吸気用に天板に穴を開けました。場所的にはヒートシンクの真上です。
ここから吸気された空気がまずはチップセットとCPUを冷却し、マザー全体やレギュレーターを通って最後はファンにより排気されるというワケです。

本当は吸気用というよりCPUファン用として開けた穴だった為ねじ用の穴もあいています。今じゃただの吸気口になっちゃいました(´∀`*)エヘッ
だからCPUだけみればファンレス仕様なんですよね、このサーバー。
それでもし冷却が足らなければ天板にもう1個増設すればいいですし。

ちなみにファンが1つしかないなら吸気するより排気の方が冷却効果が高いです。
材料
0.5mm厚のアルミ板とスニップス
続いてバックパネルを作っていきます。
バックパネルの材料に使ったのは0.5mm厚のアルミ板。
こいつを切る為にスニップス(工具)も購入。

薄い金板の切断ならプラスチックカッターとかでも出来ますが、猫さん。はカッター系の工具を使うとなぜか必ずどこかズレちゃう人なのでハサミ系の方が個人的に使いやすかったりします。
パネル
切り出したバックパネル
で、切り出したのがこちら。
元々のDP-SE7のバックパネルを参考に切り出しました。
部品用の穴も1つ1つ確認しながら慎重に開けていきました。
装着
装着・バックパネル完成
装着するとこのような感じになります。
ん〜、ピッタリですね。思ったより奇麗に出来て作った本人が一番驚いてますw

ACアダプタのコネクタの位置がなんか中途半端な感じですが、普通に使う分に問題はなさそうなので良しとしています。
失敗版
失敗版
実はCF-W2のマザーだったときも作ってました。こっちが最初。

この時はスニップスのみで作業した為各所ボコボコ・・・^^;
なのでCF-T2では反省して"切る"よりもヤスリで"削る"作業を大幅に増やして慎重にやりました。奇麗に切ったり削ったりするのは難しい。。。

ようやく完成!

前面  裏面

というワケで外装も仕上がり一応完成となりました^^

予定より1つ減らして運用しているファンですが、温度はアベレージで30前半、高くなっても40度弱で収まっているので非常に安定しています。
もっと高い状態での運用になるかなと思っていましたが
1個しかない為音も静か、というより殆ど無音に近くてでHDDのシーク音の方がでかいくらいです。

後日、512MBの増設メモリをハードオフで偶然発見したので早速買って装着。256MBから768MBになりました^^
4000円もしたけど。。。

これじゃCF-W2を直してもよかったじゃ・・?
とも思いましたがこの増設により動作がかなり軽くなったので修理に使うよりかは良かったかなと勝手に納得(´∀`;)

あとは安定して動作してくれる事を祈るばかりです。が・・・・、

【番外編】
まだだ!まだ終わってない!!・完成後の問題

苦労の末やっと完成したと思った本サーバーでしたが、運用開始から8ヶ月ほどたったある日に突然電源が落ちました。。。
実はそれまでも何回か突然に落ちる事があったのですが電源を入れ直す事ですぐ復旧できたためあまり気にしていませんでした。
しかし今回は電源を入れ直そうとしても電源が入ってくれなくなり復旧不可能になってしまいました。
正直こういったトラブルには慣れてきましたが、

まさか・・・、またか?

とりあえずコンテンツは代理のサーバーを建ててそっちに退避し、マザーのBIOS電池を抜いて数日様子を見ることにしました。
すると再び電源が点く様になったのでこれを機会に修理を試みます。

もう作り直しなんて嫌だぞ!?ヽ(`Д´)ノ ウワァァン
患部
疑惑のチップ除去後
弄った覚えのあるところを中心に観察してみたところスイッチ基盤の電源スイッチ付近にあるコンデンサに傷が入っていました。
除去したところ正常に電源が入る様になり突然落ちる事が無くなりました。

しかし本当にコレで直ったかどうかは実際に運用してみないと解りません。
それよりせっかく分解した事ですし、スイッチ基盤なしでスイッチが入る様改造してみようと思います。この基盤を使い続けるのは不安だし邪魔なので。
ついでに分解しづらかったので配線の引き回しも考え直します。
スイッチ
電源スイッチの線
最初に探した時には見つけられなかったスイッチの線ですが今度はスイッチ基盤からマザーに向かって丁寧に追跡したところ、ある線にたどり着きました。

画像に写ってる白色の線が繋がっている所がその線で、そこから100Ωを通してGNDに繋ぐ事で電源が入ります。
場所的にはminiPCIスロットの左上側です。
スイッチ部
スイッチ部裏側に抵抗を増設(下)
抵抗は基盤に直付けするのは危険なのでスイッチ部裏の基盤を利用しました。
新配線
新配線
当初、アクセスランプの線はまとめる為にオーディオのミニピンジャックを使っていましたが、今回の改造で線が足らなくなったので計4本の線をまとめて取り外せる様にPC用USB増設コネクタを使う様にしました。
内装
完成・内装部
全体的な内装はこんな感じになりました。

かつてはminiPCIスロットの上にスイッチ基盤が覆いかぶさる形で設置していましたがマザーから直接スイッチを引き回せる様になったので撤去。
全体的にすっきりしてメンテがしやすくなりました。

代理サーバーからコンテンツを戻し、再び本サーバーで運用していますがこの修理から10ヶ月近くたった現在でも電源落ちはありません。
コレでようやく本当の完成と言えましょう(´∀`*)ホッ

総評

結果的に結構時間がかかってしまいましたね。失敗含めて半年間くらい作っていたのではないのでしょうか?
写真とかでは奇麗な流れで一瞬ですが、作業しながら細かく予定を変更していったりしたので結果的に時間がかかる形になりました。
ここには書いていませんがVineをはじめとしてソフトウェアのインストールや設定などに時間がかかった部分もあります。
サーバーが出来上がって運用を開始した時にサイトのデザインも変更する予定でしたからその準備も大変でした^^;

まぁ苦労の甲斐あって出来上がったものは期待以上の高いスペックとレスポンスなのでとても満足しています。
今現在こうして運用しててもやっぱ諦めずやって良かったなと思います。もう無料サービスには戻れませんねw

時間だけじゃなくお金も結構かかってます。本当はジャンクとして安くでっち上げる予定でしたが結局1万は超えたんじゃないでしょうか?
それでも2万円はいってないと思いますが、途中のツマラんミスが無ければな〜としみじみ・・・。
まぁ途中の失敗で無駄になったと思った部品なども結構利用できてそこら辺は良かったと思います。

ということで以上、全4章の非常に長いロングランでしたが今回で完結となります。
最初から最後まで見ていただいた方々本当にお疲れ&ありがとうございました!

次やる時はMac miniをサーバーにしたいなw

=思い出せるだけの簡単で適当な内訳=
<マザー代>
VA93J/BH:2000円くらい?
CF-W2:1300円
CF-T2:2000円

<材料費>
PC133-256MBのメモリ:1200円くらい
積層セラミックコンデンサ:100円×10個
ゲームキューブ:300円
VA93J/BHのマウンタとコネクタ:500円?
PowerMac G3 ケース:家に転がっていたので無料
ジャンクのLANカードとケーブル:200円
VGA延長ケーブル:300円
CPUファンとして使ったジャンクファン:300円
CDが読めないDP-SE7:500円
アノードコモンのLED:200円・・かな?
ジャンク純正キーボード:500円
ピッチ変換基盤 SSP-82:700円くらい
マザーの土台に使った廃材:300円
0.5mm厚のアルミ版:400円くらい
ドイツスニップス・プラス3GT-097:900円
MicroDIMM DDR 512MB:4000円
ACアダプタとか:家に転がっていたので無料

<あらゆる手数料>
送料とか色々合わせて3000円くらい?

<覚えてる分だけでもほぼ2万円な件>

Priceless!!

結論:メモリが無駄に高けぇのよ〜。