MacBookの液晶交換

2011年02月09日(水)

やあ、また会いましたね(°ω°=)
お約束通り今週は「2010年度年末ジャンク総決算週間」でございます。
ネタ数的に毎日とはいかないかもですがほぼ毎日更新できる予定でございます。

さあ、昨年末の猫さん。の散財ぶりをとくとご覧アレ♪

 

毎年この時期になると同じ様な事を口走っていると思いますが、年末から年始、特に10月を超えたあたりから翌年の2〜3月あたりまでとにかくジャンク品というのは群発する様になります。
大掃除や引っ越しシーズンなどが影響するのかとにかく多くのジャンク品が野に放たれます。
それこそ珍品・名品が入り乱れ入れ食い状態ってヤツです。

今回の品もそんな品の一つ。

 

MacBook 2006
[ MacBook 2006 ]

おぉ、この林檎わっ!
ハイ。ご覧の通りMacBook 2006のホワイトモデルでございます。

ん?あ、いえいえw
今回の品はこれではありません。
確かにラップトップMacは一つは欲しいですが5年前の品とはいえMacBookならばおいそれと容易く手が出せるはずもありません。
これはウチの兄の物。

 

今回購入したのはコレ↓でございます。

 

MacBook用 液晶パネル
[ MacBook用 ジャンク液晶パネル ]

見た目も大きさも13インチMacBookとソックリな液晶パネルです。
ハードオフにてお値段1000円也。

ハードオフで分解状態のパーツがバラ売りされている事自体が珍しかったので購入。
この形状に加え他の外殻もバラで売られていたのですぐMacBookの物だと解りました。

しかし私はラップトップの、それも13インチのワイドというデスク環境では至極微妙なサイズの液晶をあくせくしてなんとか活用させようとするほど熱血漢でも物好きでもございませんw

コレはとある事情によるものなのです・・・↓

 

液晶割れ
[ MacBook 2006 液晶割れ ]

こっ、これわぁっ・・・!

コレは先ほどの我が兄のMacBook 2006 13インチ。
今よりもう1年ほど前の事になってしまうのですが、ある日にこのMacBookを兄が私の元へもってきて一言、

 

「なんか割れてるんだけど?」

・・・、問答無用ですね?

 

どうも話を聞くと寝て起きてみたら割れてた・・、とか。

結構日常的に使ってたみたいで、どうしようどうしよう困るよホント困るよー。と当時は嘆きまくっておりました。
ipod更新用としてはもちろん、書類や各種データなども色々と詰まっているみたいでした。

まぁまず、ラップトップという代物を床に放置したまま寝るとか服や本の下敷きにするなどという保管(放置とも言う)方法ならばそのくらいの物理破損は一応は予想できそうなモノ。
今まで、と言うよりも保証期間内に壊れなかったのが奇跡です。

私はそんな彼ならいつかはやってくれると信じていました。
過去、そんな状況を見かねる度に注意はしていましたが予想通りの展開すぎてその時はさすがに目に熱い物が込み上げるのを禁じ得ずにはいられなかったのをよく覚えております。

それは兄の愚行に対してではありません。
MacBookを兄に薦めたのは何を隠そうこの私なのです。
兄は昔からそんな人だとらわかっていたのに。知っていた筈なのに・・。

その時々にどんな事情があれど"必要"な手順を省いてしまうのは省略とも効率化とも言えません。

そうなってしまえばそれはただの手抜きでしかないのです。

あぁ哀れMacBook。ごめんよMacBook。
私もまた手を抜いた人です。

 

そして昨年末、液晶が割れてしまった当時からそのままになっていたMacBookに転機が訪れます。
それが先述のジャンク液晶購入でした。

この液晶、袋越しではありましたが見た目も奇麗で目立った外傷もない事からもしかしたら交換できるかも!?と思い立ったのです。

 

[・・前置き、長いですねw 記事書いてるたった今テッペン(0時)超えました。]

 

MacBook 分解早速MacBookの分解に取りかかります。
こちらのサイトの分解画像を参考に分解していきます。

このMacBookはブラックモデルも存在していた時代の物ですが、とにかくネジが多いです。
表面の露出部分は少ない様に思えますがバッテリールームの内側などは面積の割のやり過ぎ感があるネジ量です。

・・・なんか無くしそうな予感・・・。

 

MacBook トップレスなんとかトップを外せました。

兄はヘビースモーカな人間ではないので吹けば飛ぶ様な埃ばかりですがなかなか詰まってます。
曲がりなりにも数年使ってれば溜まりますね。
でも熱暴走は一度も起きておりません。

と、状況説明はコレくらいにさらに分解していきます。
液晶を外す為には両脇に直接固定されてるネジが4本、無線アンテナケーブルも液晶部に入っている様なので外さないと液晶を出す事が出来ません。
同様に液晶、カメラ用のコネクタを基板から2本ほど外していくと液晶が外れる様になります。

 

外れました!

 

MacBook 液晶部
[ MacBook 液晶部 ]

な、汚・・・・。コーヒーか?
まってろよ!今に洗剤でジャブジャブしてやるからなっ!

約一年ぶりににじみ出そうな怒りを抑えつつ分解を続けます。
ここはネジは使われておらず内部で爪で留められております。

両脇端ののスリットが刃物やカードなどを差し込みやすいのでそこから爪を外していきます。

 

元・液晶パネル
[ MacBook液晶パネル LP133WX1 ]

途中にもネジ外す部分がありますがそこは略w

型番はLP133WX1、メーカーはLG Philipsの1280×800ピクセルの液晶です。

 

交換用液晶パネル LQ133K1LA04
[ 交換用パネル LQ133K1LA04]

一方、こちら交換用に用意したジャンク液晶パネル。
型番はLQ133K1LA04、メーカーはSHARPとの事。

調べたところ両方とも基本的なスペックはほぼ同じでした。
これなら交換しても大丈夫そうです。

 

しかし、ココでジャンクならではの落とし穴が!

こちらをご覧ください↓

 

データシート比較
[ データシート比較(左) LP133WX1、(右) LQ133K1LA04 ]

※ LQ133K1LA04はデータシートが見つからなかったので同メーカのGND配線が近しい製品のデータシートを参考にしております。

これは両パネルのデータシートの一部を比較した物です。
コネクタ配線表を抜粋した物ですが、

ピンアサインが明らかに違います。

しかも実はパネルに繋がるコネクタ部分を両者比べると上下逆さまになっておりでそのまま繋ぐ事が出来ません。

 

LP133WX1 コネクタ LQ133K1LA04 コネクタ
[ コネクタ比較(左) LP133WX1、(右) LQ133K1LA04 ]

しかしコネクタ自体は同じ規格の物を使用しているので線を繋ぎ変えればなんとか使えそうです。

と、いうことで、

 

コネクタ改造
[ LQ133K1LA04のコネクタを改造 ]

コネクタ部分を改造!

コネクタを剥がす時にパターンを少し剥がしちゃいました^^;
でも小さく済んだので他の箇所で代用。

配線は両データシートを参考に、
RA1と書かれている信号をRxIN0(CH0)へ
RB1と書かれている信号をRxIN1(CH1)へ
RC1と書かれている信号をRxIN2(CH2)へ
RCLK1と書かれている信号をCK IN(CK)へ
+は+に-は-にと配線していきます。

こういう映像信号(LDVS)などは線の長さが均一でないと映像が出ないとか聞きますが、とりあえず映れば良いのです(キリッという覚悟の元適当に配線しております。

よく見ると基板上でも長さ違うし。

では早速映像が出せるか試してみます。

 

失敗?
[ 失敗? ]

あうあうあ。失敗です。
一応色がついて光ってはいますが映像とはほど遠い。。。。

まさか動作不可のジャンクだったか?

かと思って配線を調べ直してみると、

RCLK1の繋ぎ忘れでしたっw

盆ミス。
気を取り直して線をつなぎ直してみると、

 

表示完了!
[ 表示完了! ]

おほー!映りました!!

写真ではわかりにくいですが奇麗な映りです。
バックライトのヘタリなども見受けられませんし、ドット抜けや割れなど一切見られません。
このジャンク、当たりですね。

ただ、このままではまだ問題があって写真右側をご覧頂くとわかりますがモニタの名称が"不明のディスプレイ"となっています。
これはパネルから自分はどのようなデバイスなのか?という情報をPC本体に向けて送っていない為に起こる現象です。
元パネルのLP133WX1のデータシートで言うとコネクタ6番7番にあるEEDIDという信号を送受信していない為です。

マザー側で管理するタイプとパネルにチップを載せて判別するタイプとある様です。
元々このMacBookに載っていたのは後者のタイプで交換したのは前者のタイプでした。
交換したパネルもMacBookに使われていた物と考えられますがリビジョンの違いからかこのような現象が出てしまいました。

このままですと、例えば解像度変更ではOSが用意した解像度からどれが適正な解像度かを手動で選択しなければならず、また場合によってはそのパネルの適正な解像度を使用できない事があります。
さらに、Macでは起動時の林檎マークやBootCampなどでのドライブ選択画面で画を出す事が出来ません。真っ暗なままです。

ラップトップでこれは不便なので対策します。

 

なに、やる事は簡単。
無い情報は送ってやれば良いのです。

割れてしまっている元液晶は割れているだけで内部のチップは至って正常品です。
そいつを利用してやります。

 

EEDIDチップ
[ LP133WX1  EEDIDチップ ]

元パネル・LP133WX1の基板を観察するとありました。
コイツがEEDID送受信用のチップです。
よくDRAMメモリについてるヤツと基本的に同じ物です。

出来る人はコイツにプログラミングを施してあんな事やこんな事をしちゃうと思いますが、私はそんな事できないのでそのまま利用する事とします。

配線から見ても基板に張り付きながらも部品として完全に独立している模様。
簡単に流用できますね。

早速このチップを切り取って交換パネルのLQ133K1LA04に移植したらこの様になりました↓

 

EEDID 移植
[ EEDIDチップ移植後 ]

少し配線がカオスに。
でも中身はシンプルそのものです。

早速この状態で映し出してみると・・・、

 

移植完了!
[ EEDIDの移植完了! ]

ご覧ください!ドライブ選択画面が出ております!
もちろん林檎マークも確認する事が出来ました。

最終確認OSXでモニタの詳細を確認してみても「カラーLCD」と表示される様になり、用意された解像度設定も液晶パネルに適した物となりました。

中ではさぞSHARP製の液晶をLG Philips製の液晶だと思い込んでいる事でしょう。
哀れMacBook w

コレで後はクリーニングして元通り組み立てるだけです。

 

ちなみにこの移植技、液晶のEEDIDには解像度設定などの情報も含まれると思うので下手に違う解像度が設定されているチップを移植すると誤動作の原因となりうるのでおススメできません。
今回の様にパネル同士の仕様がきわめて近い為できた業と言えます。

そんな訳で今回の事例ではAppleというあまり種類を出さないメーカーでのハードであったのは救いと言えましょう。

 

組み立て、クリーニング後
[ 組み立て&クリーニング後 ]

クリーニングして元取りに組み立てた後、MacBookは持ち主の兄の元へ帰って行きました。
直ったMacBookをみた兄はしきりに感動しっぱなしでした。

「うおー!新品みてーじゃん!」

・・・もう壊すなよ?

 

まぁこんな兄だけど今度は自然に壊れるまでガンバッテ!

ネジ3本締め損なったけどガンバッテ!

君はまだ香しいMac臭がするのですから。

 

[ 気がつけばもう6時前じゃあないか・・・zzZ ]


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  • Comment from kazoom

    すごいですね!もうあきらめるしかないと思ってましたが、こんな知識もってるってすごいです!

    2011年09月04日(日)12:02
  • Comment from 猫さん。

    その知識の元は偉大な先人たちの知恵でございます。
    偉大な先人たちに今日も感謝!

    2011年09月10日(土)18:45

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